軍事ニュースだけ。。。

半分以上自分用の備忘録です。。。

F-35Bの購入を検討しているような。。。

F-35B_2
(画像はwikipediaより転載)


まあねぇ、いずもを空母に改装するのだったら当然F-35Bを購入するだろうとは思う。


それほど驚くニュースではない。


 空母を保有することは威嚇としては意味がある。現実的にはもう前時代のシロモノと言えるかもしれない。


 そこまで言っちゃうのは、まだちょっと早いかな。


 完全に実戦を想定するのであれば極音速ミサイルとそれを搭載するミサイル護衛艦の方がいいような気もするが、自衛隊の高級幹部が空母が必要と判断したのだから有用なのだろう。


 そもそも対中国と考えた場合、軍事衝突が起こる可能性はかなり低いと私は思う。何故ならどちらも先進国で兵器はどれも高性能、高額なものばかりだ。


 これらを使用すれば彼我の損害は馬鹿にならない。お互いに自制するだろうと思う。


 但し、これは双方が強力な軍事力を保有していた場合に限りの話だ。


 軍事力というのは使わないことに意義がある。使ってしまえば消耗する。


 高性能兵器と協力な軍隊、いつでも戦える「ように見える」ことが大切だ。


 空母いずもがそれに寄与するのであれば十分空母に改装するメリットもF-35Bを購入するメリットもあるだろう。

慰安婦問題の日韓合意

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(画像はwikipediaより転載 画像が銃なのは私が好きだから。。。)


 この問題が一番問題なのは答えがないことだ。


 交渉というのは国対国に限らずそれぞれに要求がある。


 そして交渉によってそれぞれが譲り、結果として合意が生まれる。


 それが通常の対話による問題解決のプロセスだ。


 これを慰安婦問題に当てはめてみると、日本側の要求というのは明白だ。


 単純に「問題自体を消したい」というものだ。正直、謝罪もしたくないし金も出したくない、その上で少女像は全部破壊して今後も作らない。


 さらに韓国民の記憶からも消し去る。


 恐らくこれが日本側の100%の要求だろう。しかしこれはさすがに無理だ。


 ということで妥協をする。これに対して韓国側で慰安婦問題に対して日本に抗議している人達の100%の要求は何かというと。。。


 誰か答えられる人はいるだろうか。たぶん「ない」のだ。日本側に「こうすれば私達は納得する」という要求がないのだ。


 要求がなければ解決するはずもない。


 慰安婦問題で日本政府に対して「何か」を求めている人はその「何か」を明確にすることが問題解決の最重要課題だ。


 極論すれば慰安婦問題というのはその「何か」が明確になっていない以上、交渉が全く始まってすらいないと言っていい。


 「何か」を明確にして慰安婦問題は解決されなければならない。過去に縛られている状態は誰にとっても不幸だ。「思い出し怒り」は人を幸せにしない。


 実際、どこの国でも過去を掘り返せば黒い部分はいくらでも出てくる。それは日本もそうだし韓国も例外ではない。


 それをひたすら蒸し返すことに建設的な意味はない。それよりも過去を見つめることを止めて未来を見つめたほうがいい。


 では、その慰安婦問題の「何か」を解決するためにはどうすればいいのか。


 それは実は簡単だ。生き残っている元慰安婦に訊けばいい。そもそもこの問題には当事者の声が無さすぎる。


 少女像を作っている代弁者ではない。当事者だ。彼女らに訊いた「何か」を要求として交渉をすればいい。


 もちろん100%の要求は通らない。交渉とはそういうものだ。交渉とは双方が妥協して合意を結ぶものだ。


 しかし、もしこれをやっても問題は解決しないだろう。何故なら慰安婦問題はすでに慰安婦問題ではないからだ。


 中国と日本は戦争をした。正確には国民党と日本政府だ。中国は日本に負けなかった。日本軍は国民党軍の「焦土戦略」に乗ってしまった。


 結果、国民党に日本政府の意思を強制することが出来なかった。これに対して韓国は違う。1910年の日韓併合で韓国は「日本」になった。


 日本政府は韓国(朝鮮)に対して自己の意思を強制することが出来た。


 韓国(朝鮮)は負け、日本は勝利した。そして1945年、韓国(朝鮮)は連合軍によって解放された。


 韓国(朝鮮)が日本に勝ったのではない。日本が連合国に敗北したことによって棚ぼた的に解放されたに過ぎない。


 慰安婦問題は、日本に植民地にされた上、勝つことが出来なかった韓国人のルサンチマンの一つの発露に過ぎないのではないか。


 日本に対するルサンチマンであるならば慰安婦問題は「慰安婦の問題」ではない。慰安婦当事者がどう考えるかは問題ではない。


 慰安婦問題に当事者の影が薄いのはこのためだろう。


 「慰安婦の問題」ではない慰安婦問題があれば、「徴用工の問題」ではない徴用工問題が出てくる。


 そしてこのルサンチマンは教育によって子々孫々まで受け継がれる。何かを生み出すこともなく誰も幸せにならない負のスパイラルだ。


 日本が正義でないのと同様に韓国もまた正義ではない。ベトナム人はベトナム戦争において韓国兵に「酷いこと」をされたことを忘れない。


 韓国もまた歴史の別の一面では加害者なのだ。恐らくベトナムも同様だろう。日本も加害者であると同時に被害者でもある。


 太平洋戦争末期、日本はアメリカ軍の空襲によって数十万人が生きたまま焼き殺された。満洲ではソビエト軍による日本人へのレイプ、虐殺が行われた挙句、シベリアに抑留され多くの日本人が殺された。


 どの国も被害者であり加害者である。国家には白い部分もあれば黒い部分もある。上記のようなことをいくら調べても何の生産性もない。


 人々が恨みを蓄積するだけだ。韓国の日本への恨み、日本のロシア、アメリカへの恨み、ベトナムの韓国への恨み。


 これらは何も生みださないし、現実問題として世界の進歩と発展、協調、平和に大きな足枷を付けてしまっている。


 では、この足枷を外すにはどうすればいいのか。


 ひどい言い方になるが、個々の問題を謝罪でも賠償でもいいから相互に妥協してケリをつける。あとは忘れてしまうことだ。


 繰り返しになるが恨みは誰も幸せにしない。


 そして未来を見つめた方がいい。過去にこだわるよりも未来を良くするために力を使った方がいいではないか。


 上記のような悲劇が二度と起こらないように未来を良くした方が、建設的だし幸せになれる人は多い。


 結局、私が言いたいことを一言で書くとこうだ。


 過去なんてどうでも良くねー?


 ということだ。過去なんて所詮は「起こったといわれている虚構」に過ぎない。考えるだけ無駄だ。


空母いずもにはびっくり

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(画像はwikipediaより転載)


 最近、一番驚いたニュースが護衛艦いずもが空母に改装されることだ。まあ、改装されると決定した訳ではないが、恐らく改装されるのだろう。


 米軍のF35Bが発着艦できるようにということだが、最終的には自衛隊がF35Bを購入して海軍戦闘機隊を運用するのは明白だ。


 甲板の耐熱性を上げるなど行うようだが、スキージャンプ台を付けるかどうかは不明だ。


 恐らく護衛艦かがも空母として運用されることになるんだろうなぁと思う。軍艦は常時運用しようと思ったら2隻以上は必要だからね。


 いずも空母化の目的は尖閣諸島防衛というよりも中国の海洋進出を阻止するためだろうなー。尖閣防衛目的であるならば空母は必要ない。


 南シナ海で航行の自由作戦でもやるのだろう。去年もやったが、ステルス機を搭載した空母の方がインパクト強いしね。


 空母化すれば抑止力が高まり結果、戦争を回避できる可能性が高まるのでやった方がいいだろう。


 国家間は弱肉強食であることは今も昔も変わらない。強力な軍事力を持った国には迂闊に攻撃はできない。


 そういえば、年末に尖閣諸島を中国にあげちゃえ的な発言をしてフルボッコにされた芸能人がいたようだ。


 私はその番組を観てもいないし、領土問題やネットでのバッシングにも興味はないが、尖閣諸島を中国にあげちゃう論について一言。


 これはあまり良い考えではない。


 仮に尖閣諸島を割譲することで未来永劫中国の海洋進出が防げ、日本の安全が保障されるならそれもいいかもしれない。


 しかし、第二次世界大戦前のミュンヘン会談の例からも明らかなように実際には領土の割譲は逆の結果をもたらす。


 要するになめられちゃうんだね。


 日本でいえば沖縄も確か中国と台湾が領有を主張していたはずだし、対馬は韓国がかつて領有を主張したはずだ。


 尖閣諸島を割譲すれば、次はこれらの島々が対象になってくる。


 中国が王道楽土の国であれば中国にあげちゃってもいいが、天安門事件や少数民族の弾圧をしている国よりも日本の統治の方がはるかにましだと思う。


 まあ、日本も王道楽土とは程遠い国だけどね。


 ただ、前述の芸能人に関していえば、意見を主張するのは自由だし、それを批判するのも自由だ。むしろ賛否両論、いろんな意見が言えるのは非常にいいことだ。


 尖閣諸島を中国にあげちゃう論を本当に言ったのかどうかは知らないが、本人がそう思うのだったらどんどん主張すればいい。


 その意見に反対であれば論理的に反論すればいい。そうすれば価値観は相対化され議論は深まる。


 結論としては大変いいことだ。ああ、私は尖閣諸島を中国にあげちゃう論には反対だけどね。


コンゴPKO部隊襲撃

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(画像はwikipediaより転載)


 【ヨハネスブルク小泉大士】コンゴ民主共和国東部北キブ州ベニ近くで7日、国連平和維持活動(PKO)の部隊が武装勢力の襲撃を受け、少なくとも14人が死亡し、53人が負傷した。
(『Yahoo! JAPANニュース』より引用)


 仮に今後にPKOで行っていた部隊が完全機械化された先進国の軍隊だったら襲撃されることはまずなかっただろう。


 タンザニア軍の年間予算は2007年時点で200億円程度、総兵力は27000人。


 空軍の主力は中国版Mig21の殲撃七型が6機、同Mig19の殲撃六型が10機、同Mig17の殲撃五型が3機の計19機が主力である。


 最も最新の殲撃七型でも初飛行は1966年だ。これは中国版の初飛行で本家のMig21の初飛行は1955年である。


 つまりはタンザニア空軍の主力の19機は全て1950年代の戦闘機というかなり戦闘力の低い軍隊である。


 陸軍にしても主力戦車合計45両。全て1950年代のものだ。もちろんPKOにこのようなタンザニア最強の兵器を送ることはないだろうからかなりの弱小兵力でのPKO参加だったと推測できる。


 実際、圧倒的な軍事力で調停しなければPKOは意味がない。このような弱小兵力でのPKO参加はPKO本来の目的から見ればあまり効果はない。


 発展途上国にしてみればPKO参加は外貨獲得、国連での発言権拡大にとって必要なのだろうが、襲撃する側から見れば「やりやすい」相手だ。


 弱小国がPKOを出すとこのような悲劇が起こる。


【軍事ニュース 2017.10.09】軍事力行使支持39%、自衛隊演習など。

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(画像はwikipediaより転載)


自民、軍事力行使39%支持


 北朝鮮に対して米軍が軍事攻撃を行った場合、日本でも万単位の死者が出る可能性がある。対象となるのは在日米軍基地(東京都立川市には連合軍の司令部がある)、原子力発電所、各主要都市が攻撃の対象になる。


 ミサイル防衛に期待する向きもあるが、実際には技術的にも迎撃は難しく、日本の場合、イージス艦が6隻、PAC3が100基程度と数も足りない。


 北朝鮮が実際に発射する際は囮弾や報道によるフェイクが行われる。日本は恐らくこの陽動に引っ掛かるだろう(事実、8月のグアム島近海に発射するという北朝鮮報道に対して北朝鮮の報道通りの場所にPAC3を展開している)。


 以上から考えても仮に北朝鮮のミサイルが日本に向けて発射された場合、日本には相当な被害が出ると推測される。


 軍事力行使というのは外交のオプションの一つであるが、自分や自分の身内も含め大量の日本人が死亡する可能性が高いということを忘れてはいけない。


 米軍(自衛官も)にだけ血を流させて自分達はテレビで戦争を観戦して終わりだと思っているとしたらそれは間違いだ。


石川県小松で米戦闘機が緊急着陸 エンジントラブルか


 という事故があったらしい。まあ、多くの航空機が運用されているので故障する機体もでるだろう。


韓国軍が「停電爆弾」の開発技術確保 北朝鮮の電力網を無力化


 以前、米国が北朝鮮の核ミサイルにマルウェアを仕掛けたという怪情報が流れたが、この手の相手戦力を無効化する技術の開発は大切だ。


 核ミサイルを保有しても相手に対して発射することができなければ無いのと同じだからだ。そうなれば平和的な解決という選択肢も出てくる。


日豪共同訓練(日豪トライデント)の実施について


 関東南方の海域でオーストラリア海軍と海上自衛隊の合同訓練が行われる。オーストラリアは朝鮮戦争にも参戦している(900人を派遣)が、北朝鮮と本演習が関係あるのかは不明。


C-2による国外運航訓練の実施について


 ジブチ共和国での運行訓練というのが主な目的。ジブチにはあまり知られていないが自衛隊の基地がある。


 ジブチやその周辺での有事の際に航空機の離発着が円滑に行われるようにすることが第一の目的だろう。ドバイやニュージーランドでも運行訓練を行う。


平成29年度協同転地演習(連隊等転地:第2師団、第5旅団)の概要について


 陸上自衛隊北部方面隊(北海道)の機甲部隊を九州方面に展開する訓練。展開先は大分、鹿児島、奄美大島。


 かつてソ連の脅威があった頃に陸上自衛隊は兵力を北海道に集中させた。現在でも機甲部隊は北海道に集中配備されている。


 しかし現実の脅威が西部方面になりつつあることから有事の際に兵力の移動を行う必要が生じる。このための訓練。


 奄美大島が展開地に指定されているのは有事の際に奄美大島に展開するということではなく、離島に兵力を送り込む訓練を行うための訓練地。


平成29年度方面隊実動演習(西部方面隊)の概要について


 いわゆる鎮西演習。上記の北部方面隊の部隊も参加するだろう。


【書評】 三浦瑠麗『シビリアンの戦争』




 あまり読者から求められていないのは分かっているがまた書評を書いちゃう。最近、本の電子化(いわゆる自炊というやつ)が完全に完了したのだ。


 んで、早速、タブレットで電子化した本を読んだら読みやすいこと読みやすいこと。。。普通の本みたいに両手が塞がらないし、どこでも気楽に読める。


 それはともかく、電子化読書第一弾は国際政治学者の三浦瑠麗氏の『シビリアンの戦争』だ。三浦氏は今では売れっ子の政治学者としてテレビ等で活躍しているのでご存じの方も多いだろう。


 私が三浦氏を知ったのはyoutubeの動画で、西村博之氏や橋下徹氏との討論番組だった。


 ブッシュ大統領の石油利権等、的外れな議論をしている論者が多い中で一人的確な議論をしている人がいて非常に興味を持った。


 それが三浦氏だった。以来、三浦氏の動画は結構見たが、なかなかに的確であった。ということで是非三浦氏の著作を読んでみたいと思い本書を購入したのだ。


1.簡単に内容を説明しちゃう


 本書はどうも三浦氏の博士論文を元に書いたもののようだ。内容を簡単に書くと、一般に軍人は好戦的で戦争を始めたがる。


 そのためにシビリアンコントロールという制度が生まれたのだが、実際は軍人が戦争に反対してシビリアンが戦争を強行するということが多い。


 政治家や国民は自分が戦争に行くことはないので戦争を求めるが実際に戦争に行かなくてはならない軍人は反対する。


 これをイラク戦争、フォークランド紛争、中東戦争等を題材に論証している。このシビリアンが戦争をやりたがることに対する対策も提示している。


 それはまず、政治家のリテラシーを上げること、職業軍人の助言を受けること、そして徴兵制を敷くことだという。


2.んで、ここからは書評


 私が三浦氏の著作の中で特に本書を選んだのは、元幕僚補の松村劭の著書『もう一つの「戦争学」』で松村氏が同様の指摘をしていたことによる。


 軍人は戦争によって兵士という財産を失うので戦争を嫌がるというものだ。これは非常に説得的であった。


 さらに詳しく知りたい私は、レビューなどで、本書が松村氏の指摘と同様のテーマを詳述していると踏んで購入してみたのだ。


 本書は全体的に論証が今一つだ。いろいろなタイプの戦争を比較分析するのではなく、軍人が反対した戦争の事例だけを取り上げ結論を出している。


 三浦氏が軍人がシビリアンの反対を押し切って戦争を起こしたとしている満州事変等は「特殊な例」として特に理由もなく切り捨ててしまっている。


 イラク戦争に反対した「軍人」として扱っているコリン・パウエルはイラク戦争の時点では軍人ではなく「シビリアン」であり、「軍人」「シビリアン」という定義もはっきりしない。


 全体的に議論があまりにも主観的だ。学術的な研究であるならば、まず「戦争」「シビリアン」「軍人」等の用語を定義しなければならない。


 古い時代では「軍人」「シビリアン」は分離していない。戦争もどの段階からを研究対象とする「戦争」とするのかを明確にする必要がある。


 さらに定義が完了し対象とする時代を設定したのであれば、その時代の対象とする戦争を全て抽出する必要がある。


 このような過程を経て初めて説としての説得力を持つ。実証が無ければ学問とはいえない。


 そして、これら「シビリアンの戦争」を抑制する対策として、政治権力の分散、三浦氏は政治家のリテラシーを上げる、軍事専門家の助言が必要であるとする。


 さらに国民全てが権力と責任を持つという共和国概念を提唱する。具体的な方策として、ゆるやかな徴兵制の復活を提唱している。


 政治家のリテラシー、軍人の助言は分かるが、なぜ徴兵制でなければならないのかの論証がが全くなされていない。


 かつて太平洋で干戈を交えた日米は当時、どちらも徴兵制であった。徴兵制下でも日米国民は熱狂的に戦争を支持している。


 この例から見ても、一概に徴兵制にすれば戦争を抑制できるとはいえないだろう。さらに現実問題として、実行するにはかなり問題がある。


 何故かというと、現在の軍隊というのはかなり専門性が高い。兵器はハイテク化しているし、前線で戦闘をする兵士も全世界的に少数精鋭化している。


 ハイテク兵器を扱うには高度な知識が必要だし、精鋭化した部隊は戦闘に適性のある兵士を配置することが必須だ。


 そこに強制的に徴兵され、戦意もない何の知識も素質もない人間が大量に入ってくるというのは軍隊の行動をかなり制約する。


 そこに素質のない人間を大量に入れればどうなるかは火を見るより明らかだ。国民に戦争のリアリティを持たせるためだけに徴兵制を敷くというのは机上の空論に過ぎない。


 三浦氏の言論人としての発言は非常に的確で鋭い。本書の「シビリアンが戦争を好み、軍人が戦争を嫌がる」という考えも全くその通りだと思う。


 論証など学問的手続きには不備が多いし、緩やかな徴兵制という意見には全く賛同できないが、「シビリアンが戦争を好み、軍人は戦争を好まない」という趣旨には全く賛成である。


 本書は、上記の考え方を広めることに貢献しているという点においては価値のある本だ。




【軍事ニュース 2017.8.21】サイバー戦、フィッツジェラルド等々

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(画像はwikipediaより転載)


在キューバ米大使館への「音響攻撃」、カナダ外交官も被害


 前回の記事で私は盗聴に対するカウンターと思ったが、全く違うようだ。公邸や大使館周辺で音響装置をしようして中にいる大使館員の耳を攻撃するというものだ。


クロスドメイン(領域横断)攻撃は、戦闘を第二次世界大戦時に立ち戻らせる


 この記事は面白い。サイバー戦も極限まで行くと古来の有視界戦闘になるというもの。アナログ技術の保存も大切だが、ハイテク兵器を無効化する技術を強化するのも必要。


 ハイテク兵器をコントロールする技術やサイバー戦の技術は最新鋭兵器に比べて安価であり、効果は大きい。


米海軍の駆逐艦また衝突事故 世界で艦隊運用を一時停止へ


 6月のフィッツジェラルドの事故と今回のジョンステニスの事故はほぼ同じケースであり、連続して起こるということは何らかの問題があると米海軍は認識したのだろう。


 艦隊運用の一時中止とは米海軍全体を指すのかアーレイバーク級を指すのかは不明。調査の結果を待ちたい。


米韓合同演習始まる、北朝鮮「核戦争への準備」


 これは恒例の口撃なのであまり問題は無い。北朝鮮はまず戦争になることはしない。かつてとある著名人が「みんな戦争になんてならないって言っているけど、根拠あんの?」と書いていた。


 根拠は、金正恩はアメリカとの戦争が始まれば自分は必ず殺されるということがタリバンやイラクの例から分かっている。


 「自暴自棄になって世界を道連れに核戦争」という考えもあるにはあるが、自暴自棄になるには生活が豊か過ぎる。


 多くの人が誤解してるようだが、金正恩は多くの競争者を排除して元首の地位に就いた実力者だ。


 ただのおぼっちゃまではなく国家を統率することに関しては大変優秀な人だ。優秀というのはきちんと計算できる人ということだ。


 冷静な判断ができる以上戦争になることはない。私が99%戦争にならないと判断しているのは以上の理由だ。もちろん突発性事件事故等が起これば別だ。


米大統領警護隊の手当て支払不能に、トランプ氏家族の警護費かさむ


 今までで最大の42人を警護しなければならないことから残業手当が支払い不能になったそうだ。もちろんトランプの家族が42人いる訳ではない。


 前大統領オバマやブッシュ親子、クリントン等の歴代大統領の警護なども含む。人数が足りなければ増員、予算が足りなければ予算追加をする以外にはない。


 なんせ警護しない訳にはいかないのだから。。。


北朝鮮からシリア化学兵器関連機関への貨物輸送を阻止=国連報告書


 北朝鮮からシリアへの「貿易」を阻止した。これは氷山の一角と考えていいだろう。


防衛費5兆2千億円超要求へ


 ミサイル防衛を口実に各種兵器の近代化や量産を行うのであれば問題ないが、本当にミサイル防衛に多額の予算を要求しているのであれば全くの無駄だ。


 ミサイル防衛なんて意味ない。現在日本には100基強のPAC3があるが、2倍、3倍にしても効果は薄いだろう。


北、パトリオット防御網を避ける拡散弾を開発…化学弾装着


 効果が薄い理由はまず、本当に日本に向けてミサイルが発射されたら、それは「いつも」のように事前に警告はされるだろう。


 もちろん、それによって自衛隊はPAC3の配置を変更する。変更された結果、PAC3のない地点に撃ち込むだろう。


 さらに複数のダミーや上記記事にあるように拡散弾を使用する。さらに攻撃前には日本に潜入している工作員が物理的にPAC3の破壊を行う。


 ミサイル防衛はほぼこれで無効化できる。


ロシア機の日本海における飛行について


 ロシア機IL38が日本海を飛行した。IL38は対潜哨戒機。


PAC-3機動展開訓練の実施について


 移動して展開する訓練だろうか。ミサイル迎撃自体があまり有効ではないので必要性には疑問符が付くが部隊としては移動展開訓練は重要だろう。


【軍事ニュース 2017.8.18~20】 重巡インディアナポリス発見、例によって北朝鮮ミサイルなど

重巡インディアナポリス
(画像はwikipediaより転載)


中国が「安倍は北の挑発を口実に軍拡」と批判


 日本本土にミサイルが飛来した時に、ミサイル迎撃をする必要があるが、PAC3には限界がある。国民にその限界を知らせることも必要だという論考。


 全くその通り。日本全土を防衛するには数が少なすぎるPAC3は重要地点の防御に専念すべきで、ミサイルの飛来予測を信じて移動させるべきではない。 


衝突事故のイージス艦、艦長らを解任 米海軍


 信賞必罰がしっかりしているのがアメリカの恐ろしいところ。アメリカは真珠湾攻撃後、太平洋艦隊司令官キンメルを解任した。


 大戦中日本はミッドウェー海戦に惨敗した南雲中将の「涙」で責任を不問に付してしまった。因みにフィッツジェラルドは外観的には修理は終わっているようだ。


にらみ合う中国・インドの軍部隊 国境紛争じわじわと再燃


 インドと中国は1962年に紛争を起こしている。結果はインドの敗北。以後、インド軍、人民解放軍共に度々実戦を経験している。


 戦訓の蓄積は双方ある。さらに兵器のハイテク化も進んでいる。兵器の高性能化、高価格化が進んで来ればこういった紛争は減っていく。


 勝っても負けても採算が合わなくなるからだ。


トランプ米大統領、サイバー軍を統合軍に格上げ


 サイバー軍の強化拡大。今後、もっとも実戦を経験する軍となるだろう。自衛隊も現在の100人規模から1000人規模に拡張することにしたが規模が小さいし遅すぎる。だが、やらないよりははるかに良い。


焦点:北朝鮮、ICBM実戦化には新たな核実験必要か


 北朝鮮はいつかはICBMを保有するだろうし核の放棄はしないと考えていい。


「零戦」と「隼」、どちらが優秀な戦闘機だったか? 実際に戦わせてみた

 太平洋戦争前後に陸海軍が模擬空戦を行っていた。そこで隼対零戦の空戦も行われ、結果、零戦が勝利していたはずだ。


 因みに隼は加藤隼戦闘隊で有名だが、加藤部隊、正式には第64飛行戦隊が「加藤隼戦闘隊」の歌を作った時点では一式戦は「隼」とは命名されていなかった。


 まったくの余談です。


米重巡洋艦の残がい発見、原爆の部品運搬後に日本軍が撃沈


 重巡インディアナポリスの残骸が発見された。撃沈したのは日本海軍伊58潜。艦長は橋本以行少佐。


 インディアナポリス艦長マクベイ大佐はジグザグ航行をしなかったことで軍法会議にかけられ有罪となった。


 アメリカの信賞必罰をはっきりさせる姿勢はすごい。マクベイ大佐は2000年に名誉回復された。


 橋本大佐には『日米潜水艦戦―第三の原爆搭載艦撃沈艦長の遺稿』という著作がある興味のある方はどうぞ。


米司令官、脅威から韓国防衛表明


 アメリカと韓国は朝鮮戦争を一緒に戦った。お互いに共通の敵のために血を流したのだ。その関係を軽視してはならない。


 アメリカが自衛隊を信頼するのは日本がアメリカの「最強の敵」だったからだという。組織に受け継がれる記憶というものは単純な合理性では図れない。


【軍事レポート 2017.8.17】ヘリ事故2件、米高級軍人の動きなど

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(画像はwikipediaより転載)


米軍、エジプト軍と合同軍事演習へ 「アラブの春」後で初


 アメリカとエジプトは仲良しということ。共通の敵のために合同する必要があるのだろう。現在のアメリカの最大の敵は北朝鮮ではなくISIS。


 エジプトはカタールと国交を断絶している。カタールはISISに密かに協力している。


米軍幹部、次々と白人至上主義を非難 異例の動き


 人種差別主義者はトランプを仲間とみて気勢を上げているようだ。バージニア州ロッツビルで白人至上主義者が反対派のデモに車で突っ込んだ事件に対する反応。


 海軍、陸軍、海兵隊が人種差別主義を非難した。空軍も声明を出していないだけで同様だろう。即座に声明を出さなければならないアメリカの人種問題の深刻さがある。


 米軍はあらゆる人種で構成されている。白人と黒人だけではない。問題が広がれば米軍が機能しなくなる可能性がある。


 軍隊というのは集団になって初めて威力を発揮する組織だ。内部瓦解を防ぐためには早めに声明を出すことが必要だった。


 逆に米軍は人種差別に対してそれだけ真剣だということだ。


米韓合同軍事演習は予定通り実施、脅威に対応=米軍制服組トップ

米空軍との共同訓練の実施について


 グアムのB-1B爆撃機による嫌がらせも続け、米韓合同演習も行う。一応北朝鮮が折れた形になる。但し発射されたとしてもグアム直撃でなければあまり問題は無い。


陸上イージス・宇宙部隊…日米連携が理由、新装備次々


 陸上イージスはイージス艦の機能をそのまま陸上に移転したと考えれば分かり易い。低コストで史信頼性の高いシステムと考えられている。


 日本がなぜ今更陸上イージスを購入するのかは疑問。以前から日本は北朝鮮の中距離弾道ミサイルの射程内だ。


 危機を煽りどんどん高いシステムを購入させられているようだ。購入する前に自衛隊の装備しているミサイル防衛が実際に使えるのかを試験した方がいい。全く命中しない可能性もある。


夜間射撃訓練のヘリ不時着 静岡・東富士演習場

海自ヘリ訓練で横転 南極観測船「しらせ」艦載機、3人けが


 ヘリの事故が立て続けに起こっている。航空機事故は連鎖するというが今回は同日に2件続けて起こった。自国も1時間ほどしか違わない。


 海自は南極観測船しらせ搭載機、しらせは8月24日から日本一周訓練の旅に出る直前だった。陸自のAH-1Sは木更津の第4対戦車ヘリコプター隊所属機。


軍同士の関係強化を=米制服トップと会談-中国主席


 米中高級軍人の会談が行われた。奇異に感じるかもしれないが、こういう会談が不測の事態を防ぐことになる。


 国は違えど同じ立場の軍人同士でシンパシーを感じることもあるだろう。ネットだけを見ていると国の違いというのが大きな壁のように感じるが、実際に外国人と交流をすると、国籍よりも自分の所属しているレイア―(階層や立場、専門、好み)によりシンパシーを感じるものだ。


ロシアの原子力潜水艦が敵のレーダーから「消える」


 スプートニクの記事。音の出ないポンプが開発された。ロシアの潜水艦の技術がすごいという自慢。建造中の新型戦略原潜ボレイA型、攻撃型原潜ヤーセンM型に装備されるという。


「ICBMに核弾頭搭載」がレッドライン 対北朝鮮で文大統領


 北朝鮮へのメッセージ。アメリカ大統領が同発言をすれば仮に北朝鮮がICBMに核弾頭を搭載した場合、レッドラインの対応をしなければならなくなる。


 韓国の大統領が発言することで北朝鮮へメッセージを送り尚且つ、米韓の逃げ道を作ったのだろう。


 ただ、ICBMに核弾頭が搭載されれば特にアメリカは武力行使に踏み切る可能性は高いのは事実。アメリカの軍事行動は多くの場合、「国防」のためである。


国内における米海兵隊との実動訓練(ノーザンヴァイパー)へのMV-22の参加について


 オーストラリアでの事故で参加が問題となったが参加することになった。元々使用する予定だったので当然だろう。


【軍事ニュース 2017.8.11】グアム島ミサイル攻撃計画、ミグ21が高性能など

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(画像はwikipediaより転載)


非武装のロシア軍機、米首都を飛行 国防総省などを「監視」


 ロシアのTu-154がペンタゴンを含むアメリカ軍事施設を偵察した。これはオープンスカイ条約の一環である。オープンスカイ条約とは1992年に締結された相互監視のための条約。


 オープンスカイ条約はお互いに不意の核戦争などを防ぐためのもので人類の英知である。元々人類の滅亡となる状態にしないというのは人類の英知には当たらない。


 あくまで危険を作りそれを予防した時に人類の英知と考える。アラファトがテロを止めてノーベル平和賞をもらうようなもの。


北朝鮮、グアム周辺攻撃を「真剣に検討」 8月中旬までに

「グアム島周辺に4発」北朝鮮が具体計画


 今、旬の話題。4発の中距離弾道ミサイルをグアム島周辺に撃ち込むというもの。グアム島では緊急対策を発表している。


 これは核攻撃を受けた場合の対処法であるが、最良の方法は、グアムに配備されているTHAADで迎撃すればいいだけだ。


 THAADの性能を見せつける絶好の機会になる。THAADで迎撃を行わなければTHAADというのは実際には効果が無いということになる。


 グアム島が核攻撃までを想定している現状でTHAADで迎撃しない理由はほかにない。アメリカは「口撃」に終始しているがTHAADに触れないのは謎だ。


 因みに今回のアメリカの対応から北朝鮮のミサイルにマルウェアを仕掛けたという情報は完全な誤情報であったことは確定と考えていいだろう。


PAC3、中国・四国4カ所に グアムへのミサイル警戒


 ミサイルが迎撃できるといわれているPAC3が島根、広島、高知、愛媛の四県に配備される。


 北朝鮮のグアム島周辺海域へのミサイル発射に対する日本側の対応。北朝鮮の言を信じるのであればミサイルは上空を通過する。


 信じないのであればどこを攻撃されるか分らないので、防衛するのは市ヶ谷や永田町、原発などの重要施設。


 飛行ルートに迎撃ミサイルを配備することに全く意味はない。


 今回の日本政府の対応は完全に間違っている。仮に北朝鮮が沖縄といえば沖縄に移動して北海道といえば北海道に移動することになってしまう。


 要するに北朝鮮に踊らされているに過ぎない。日本は部隊を移動させなければならないが北朝鮮はテレビで一言いえばいいだけだ。


 むろん、実際に攻撃される時は予告なしにダミーも含めた複数の核ミサイルが日本を攻撃する。


 その時にはPAC3は恐らく「移動中」だろう。


在キューバ米大使館職員に「音響攻撃」か、聴覚障害で帰国も


 盗聴をやめればいいだけだ。


自衛隊装備、初の無償供与 フィリピンにヘリ部品と航空機=関係者


 自衛隊が使用していた多用途ヘリUH-1Hの部品をフィリピンに供与する。自衛隊が装備しているUH-1は現在ではJ型であり、H型は全て退役している。


 フィリピンは現在ISISとの戦闘をしている。自衛隊の装備が戦闘で使用されることとなる。対中国包囲網の一環。


「航行の自由作戦」に中国反発 艦船派遣し、米に警告


 「航行の自由作戦」(中国が領海と言い張っている海を強引に航行する)を行う米艦船に対して中国も艦船で接近し警告するというもの。


 「航行の自由作戦」も今回の行動も双方メンツをかけた儀式のようなものだ。双方頑張ってもらいたい。


否認すれば牢屋」警察官が中学生に自白強要、警視庁が謝罪


 万引きを強要した疑いのある中学生に「自白」を強要した。黙秘権も告知していなかった。


 日本の警察の人権に対する無考慮は問題になっている。現在のシステムでは自白の強要のみならず、密室で拷問を加えることも可能だ。完全可視化をするべきだろう。


 すでに完全可視化が行われている国では尋問の技術というのが重視されている。合法的に情報を引き出すテクニックだ。


 「現場はきれいごとでは済まない」というような意見もあるだろうが、実際に自白による誤認逮捕が起こっている以上、今までのやり方は「正解」ではない。


 仮にほぼ100%重大なテロの疑惑がある容疑者を精神的、肉体的に追い詰める必要がある等の場合は、正規の手続きでの許可を得るようなシステムを構築する必要がある。


中国公船が鹿児島沖領海に侵入 初確認


 具体的にどこなのか確認することはできなかったが、航行している分には国際法上問題はない。今回の中国公船とは中国海警の船だ。


 海警とは日本の海上保安庁に相当する。日本近海での中国の影響力を徐々に増していくのが目的だろう。


中国機の東シナ海における飛行について


 バジー海峡から沖縄本島、宮古島間を飛行するという「定期便」この飛行ルートの中国側にある陸地は中国のものというアピールとも思える。


 中国は歴史上、国が富むと外部に膨張する。


ソ連製戦闘機ミグ21は百年の使用に耐える抜群な性能


 ロバート・ファーリー氏という評論家によると、最新式の戦闘機ですら、ミグ21と比べてより機動的に、あるいははるかに高速で飛行することはできないという。


 ソビエト・ロシアの航空機は意外と性能が良かったりもする。ミグ21は1955年に初飛行した旧ソビエトの傑作機で1万機以上が生産された。


 もちろん新鋭機には勝てないが対地対艦攻撃とミサイルキャリアーとしての能力があれば十分に実用に供することができる。


 軍用機というのはそれほど科学技術の恩恵は受けていない。むしろ高価になりすぎた最新鋭機よりも安価なミグ21の方が実用性は高いかもしれない。


ギャラリー
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  • 慰安婦問題の日韓合意
  • 空母いずもにはびっくり
  • コンゴPKO部隊襲撃
  • 【軍事ニュース 2017.10.09】軍事力行使支持39%、自衛隊演習など。
  • 【軍事ニュース 2017.8.21】サイバー戦、フィッツジェラルド等々
  • 【軍事ニュース 2017.8.18~20】 重巡インディアナポリス発見、例によって北朝鮮ミサイルなど
  • 【軍事レポート 2017.8.17】ヘリ事故2件、米高級軍人の動きなど
  • 【軍事ニュース 2017.8.11】グアム島ミサイル攻撃計画、ミグ21が高性能など